わたしたちの経済社会は、人や組織(企業・政府など)の分業によって成り立っています。その中でわたしたちは、生活を維持していくために、企業などで働いて賃金を得、企業から生活に関わるモノやサービスを購入しています。また、公共サービスを享受しこれを維持するために国や地方自治体に税金を支払っています。将来の生活やリスクに備えて貯蓄や投資をし、保険や年金に加入することもあるでしょう。
ちょっと身の回りを見渡しても、わたしたちの生活は企業や政府の活動と密接にかかわり合いを持っていることがすぐにわかります。しかし、現代の経済社会は、身の回りで起こる事柄だけを見て理解できるほど単純なものではありません。経済社会全体をより深く理解するためには、企業や政府などのさまざまな活動を知り、これらと深い関わりを持っている市場の働きやそれを支えているさまざまな制度についても知っておく必要があります。
この授業では、わたしたちの身近な生活を起点に、広く経済の仕組みを理解することを目的としています。特に、わたしたちの日常生活からは見えにくい金融や金融市場の機能や役割についても丁寧に説明を加え、皆さんがこのような分野に関心を持ってもらえるよう心がけていきたいと思います。
皆さんに経済の現実を感じてもらい、また関心を持ってもらうために、この授業では折にふれ専門家や実務家のゲストを招いて、話を聞く機会を設けます。時には、教室を移動して「経済の現場」(現在のところ、金融庁、証券取引等監視委員会、東京証券取引所などを予定)に身を置く機会も設けるつもりです。